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いざ、熊野古道へ その4

湯の峰02

環・食・温・足りて満足を知る。これがハイキングのモットー。私が造った言葉だが、“衣食足りて礼節を知る”をもじったものだ。環は環境の 「環」で、ハイキングする環境が最も重要という意味。次にハイキングの際に何を食べるか、それが問題だ。最後の温は温泉の「温」である。ハイキングの後は 温泉で締める。温泉があるかないかで、ハイキングの満足度が2倍3倍になるか普通になるかで、大いに違う。

そんな思いもあって、今回の旅の目玉は“湯の峰温泉”だ。ここには世界遺産に登録されている“つぼ湯”があり、隠れた人気スポットだ。一度に3人しか入れな くて、しかも予約制。鄙びた小屋の中に五右衛門風呂のような小さな湯船があるらしい。まずは早く行って、そのつぼ湯に入ってみよう。そう思いながら、助手席に座り、カーナビに湯の峰温泉を入力しようとした。
「新納さん、このカーナビ、全く言うことを聞きませんね」
もう10年ぐらい前のエルグランド号だから、カーナビの操作が古くても仕方がない。操作を間違って、行き先があらぬ方向にセットされたに違いない。カーナビ が訳の分からぬ指示をし始めた。私はキャンセルボタンを探したが、全く発見できなかった。私はイライラしながら、いろんなパネルキーを押した。
「ホンマ、あかんわ~!!」
カー ナビに独り毒づいて、自分のiPhoneの地図でガイドすることにした。新納さんが運転するエルグランド号は熊野街道をうねうねと走った。熊野街道は一本道なので、迷いようがないのだが、不案内なところではナビが必要不可欠なのだ。後部に座っている女性陣は車窓から流れる風景を楽しんだり、なにやら遠足モードで 賑やかにやっている。
「皆さん、明日の予定ですが、雨の日の予備計画で行きませんか?」
私はメンバーにそう 問いかけた。予備計画とは、雨が降ったときにハイキングは止めて、那智・速玉・本宮の熊野3大社への参詣と海鮮丼を食べるという計画であった。私が作った 旅行計画を皆さんが熟知しているかどうかわからなかったが、私の問い掛けに“どちらでもいいよ~”みたいな空気が流れてきた。人は易きに流れる。というこ とで、翌日は那智・速玉・本宮の順番で熊野3大社を巡ることにした。
2月ともなると、日が少しは長くなって午後5時でも明るかった。湯の峰温泉の標識を見つけ、田舎道のほうにエルグランド号は方向を変えた。しばらく山越えの道を辿っていくと、湯の峰温泉村の入り口にある駐車所に到着した。我々はそこに車を止め、荷物を持って民宿に向った。
小川が村の道に平行して流れていた。流れに沿ってモヤモヤと湯気が立ち上っている。微かに硫黄の臭いもしている。さすが温泉場だ。上流のほうには幾つかの温 泉宿や民宿の看板が見えた。我々の泊まる民宿は道路から一本入ったところにあった。1メートルほどの幅の道や階段が谷あいの村の各所をつなぐ。
「こんにちは~!!」
民宿の玄関扉を開けるなり、大声で挨拶した。出迎えは大女将。その後ろで小さな女の子が顔を出していた。名前は結衣ちゃん。和歌山市から帰省していて、宿のお手伝いをしているという。今年から小学校に上がる。可愛らしい子だ。ネットでは伝えきれない温かく家族的な雰囲気を間近で感じて、私は安心した。熊野古道の旅の初日に残る活動は、あと温泉と夕食に宴会だった。

湯の峰03

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