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正月 愛宕さん参り

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正月4日、久しぶりに愛宕山に登った。普通、正月間は食っちゃ寝食っちゃ寝しているのだが、自然会の新納さんから「登らない!?」と声が掛かってきて、その気になった。登るメンバーは新納さん、松下さん、私に松下さんのお友達の宮地さん。その4人が阪急嵐山駅に集まって、清滝口から登ることにした。
天気予報では前日の3日が雪で、きっと4日は雪を踏みしめながら登ることになると思っていたが、その予報が外れて、3日は快晴だった。でもその深夜から雪が降っていたようで、阪急電車の窓から見える愛宕山の上のほうは少し白っぽかった。嵐山の空は太陽が時折り顔を出しながらも、雪雲が愛宕山にかかろうとしていた。

我々は嵐山駅の真ん前にあるコンビニでランチを調達し、迎えに来てくれた新納さんのエルグランド号に乗って、新納さんの勤務先”嵯峨釈迦堂”、紅葉で有名な二尊院や新納宅近くの化野念仏寺の前を通り、清滝隧道をくぐり抜けて、清滝の登山口に進む。戦前は嵐電がこの隧道を通って、嵐山駅から清滝まで単線運転の電車が通じていたこと、戦争が始まってその区間のレールが鉄の材料としてお国に拠出されたこと、その昔清滝に遊園地や愛宕山に登るケーブルカーがあったことなどを、新納さんが道々説明してくれた。
登り口の駐車場には、割とたくさんの車が駐車していた。正月でも愛宕山は人気の場所だ。頂上にある愛宕神社を目指して出発する前に、駐車場の横にある綺麗に管理されたトイレに行って、メンバーのところに帰ろうとカメラをぶら下げて駐車場の出入り口に差し掛かった。すると、駐車場を管理しているオバサンが私に向かって「駐車場の写真は撮らないでください」と注意した。どうしてだろうと考えをめぐらせる。思い当たるのはプライバシー侵害か脱税か。現金商売の駐車場収入、写真を撮られると、駐車台数から収入が証明されるかもしれないという憶測が働く。職業柄、法的な考えが染み付いた自分自身に疑問を呈したが、一方でどうしてそんなことを言うのだろうと思う。何かがあるのは間違いない。

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愛宕山表参道登山口にある鳥居の下で記念撮影して、いよいよ出発だ。時刻は10時過ぎ。雪に備えてがっちりと着込んで来た。最初から傾斜40度(そんな急な傾斜ではないかもしれないが、感覚的には40度はありそう)の上り坂である。ものの20分も経たないうちに、私はへばってきた。頭から足の下まで汗だくである。この上り坂で体がむちゃくちゃ火照っている。他の3人はスイスイと登っていくが、私は最後を歩きながら、3人の会話にも応じる気分にすらならない。新納さんが「食べたものが悪かったのでは?」と気遣うが、返事する元気もない。原因は体のオーバーヒートだ。体が熱いと汗をかいて、汗が気化する時に体から熱を奪って体温を調整する。これが自然な体温調節の仕組みだ。しかし、着ている服が多いと、汗がそのまま衣服の中に留まって熱をこもらせ、体温を上昇させる。すると、体温を下げようとさらに汗が出る。こんな悪循環に入ると、サウナに20、30分入りっぱなしと同じ状態だ。一歩間違えば脱水症状だ。私は上を3枚脱いで2枚にし、下のスパッツを脱ぐと、体から湯気が発散した。やっと空冷が効くようになってメンバーの後塵を拝しながらも延々と続く階段を登れるようになった。宮地さんは冬登山とは思えない軽装でひょいひょいと登っていく。四国生れで金比羅山をよく登ったらしく、山登りは得意とのこと。羨ましい限りだ。

5合目を過ぎた辺りから参道には前夜の雪が残っていた。雪の量は登るほど多くなり、パウダースノーのような雪が至る所に積もり、木々は樹氷に覆われていた。階段が続く参道の杉の木々が切れた7合目辺りで休憩を取った。元気な新納さんが先に進んで、丸太のベンチの上に積もった雪をきれいに払ってくれていた。そこから京都の南の方角の風景がよく見えた。突然、松下さんが「こんな所に可愛い雪だるまが!」と指差した。誰かが作ったのだろうか、10センチほどの高さの雪だるまが地面に積もった雪の上にあった。この雪だるまを楽しんだ後、愛宕神社に向けて階段をさらに登った。クールダウンした体にはいい運動だ、と思った。

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そんなこんなで午後1時前に山頂の手前の小屋に着くと、たくさんの登山グループがいて、我々が座る場所はほとんどなかった。神社に一番近い小屋に移動して、空いた席に荷物を置こうと小屋の中に入っていった。すると、なんとまあ、私の会社のOBの方々が団体でいるではないか。滅多に会わない人たちとの遭遇である。中には10数年も会っていない先輩もいた。OBの人たちの名前を思い出しながら、しばし挨拶を交わした。

我々は小屋の隅っこに場所を確保して、ランチの準備に入った。新納さんと私はリュックからバーナーと燃料を取り出し、コンロをセットした。まずはお湯を沸かし、カップ麺に熱湯を注ぐ。カップ麺が出来上がる間に、新納さんの奥様が作られたお節料理やコンビニで買った巻き寿司が並べられた。私はスーパーで仕入れてきた鍋焼きうどんをアルミ鍋ごとコンロに載せ、天ぷら、揚げ、竹輪、卵を入れて煮込んだ。ものの5分ほどでうどんのお汁が噴きあがり、鍋焼きうどんが出来上がった。4人で鍋焼きうどんを分けて熱々のうどんをすすると、体と心が温かくなって幸せを感じた。

大いに楽しんだランチはこうして終わり、残るは愛宕神社参りである。雪の残る石段を、神社の人がほうきで掃いている。我々は滑りそうな階段を注意して登り、本殿の前に立った。御祭神に向かって鈴を鳴らし賽銭を投じ、二礼二拍手し祈願。最後に一礼してお参りを終えた。その後、社務所で「火迺要慎 」の火伏札 を買い求めた。

下山する前に京都を一望しようと、新納さんが我々を表参道と反対の方向に案内してくれた。太陽に照らされた京都の町並みは輝き、雲の影が覆う町並みは森のような色を呈していた。比叡山も頂上付近が白かった。新納さん曰く、月輪寺を歩く下山ルートは雪深くて、歩けないかもしれない。時計の針が午後3時を回ろうとしていたこともあって、我々は表参道で下山することにした。日没まで約2時間。こんな低い山でも気象によっては遭難もありうる。
下りの道は膝に堪えた。石の階段は滑りやすく、雪が積もった地面は踏みしめられて凍結し、スケートリンクのように滑りやすかった。下山してしまうまでに私は4回、松下さんは2、3回は転びそうになった。新納さんは少しだけ危うかったが、宮地さんだけが安定した歩きでしっかりと下山した。

夕方5時過ぎ、新納さんのエルグランド号に戻り、阪急嵐山駅で解散することにした。正月4日の愛宕山参り、厚着で困り凍結で滑り、でもみんな元気に下界へ降りてこれた。ちょっとした仕事上のハプニングに見舞われた宮地さんを、愛宕神社の“火消し(防火)”の御利益をもって松下さんと一緒に元気付けて、私は彼女らと阪急桂駅で別れた。
今日の冬の愛宕山登山、引き立て役は山頂で食べた鍋焼きうどんであった。さすが台所の神さんと言えるのではなかろうか。

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