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廃線跡を歩くーその2

トンネル2トンネル3

(前半からの続き)
件の立て看板が立っていた場所からしばらく線路跡を歩いていくと、一番目のトンネルに出くわした。その中に入っていくと、真っ暗闇だった。立て看板の警告どおり天井のどこにも蛍光灯はついていない。各自ライトを点灯し、砂利道をそろそろと歩く。ひんやりした空気が気持ちいい。一つ目のトンネルを出ると、しばらく川縁の線路跡を歩く。ちょうど歩幅が枕木の間隔にびったり合って、楽しい歩きだ。昔、小学校時代を過ごした九州の田舎で線路の土手やレールの上やトンネルで遊んだことを思い出す。レールに耳を当てると、汽車が近づいてくるのが分かるのだ。

二つ目のトンネルを通過し、三つ目に入ったところで、殿の私はトンネルの中をライトで照らしながら、天井や壁、足下をいろいろ見た。煤がこびり付いたトンネルの壁から地下水が滲みだしているところがあった。こんな暗いトンネルには大概コウモリがいるはずだが、一匹も見なかった。怖いもの見たさも手伝って自分のライトを消してみたが、何の変化も起きなかった。暗闇の中でハイキングメンバーの話し声が遠くから聞こえてくるのみであった。何かが出てきたら、きっと心臓が止まっていたと思う。出口の近くまで来ると、心地よい風が体をすり抜ける。この風は快適だった。トンネルの中で道草したおがけで、トンネル出口の記念写真にぎりぎりで間に合った。

新納さんと写真 写真撮影 cat walk トンネルに美女現る


集合撮影を終え、鉄橋の左側に設けられたキャットウォークを歩いて渓谷を渡る。枕木と枕木の間に見えるのは、大きな石と渓谷の流れだ。高所恐怖症の人にはお勧めできない場所だ。四つ目のトンネルを過ぎたところで、「50 R300」と書かれた古い看板があった。最初の数字は最高スピード50キロ/時、二番目の数字は半径300メートルという意味だろう。汽車が昔ここを通っていた証拠だ。12時になったので、岸辺でランチ休憩を取ることにした。重いリュック(6キロ)を置いて、その辺の石の上に腰掛ける。着替えにタオル、氷嚢パック2つ、お弁当、ペットボトル2本、傘、マイケル・ギルモア著 村上春樹訳の「心臓を貫かれて」、携帯2台、予備バッテリー、お菓子、日焼け止めクリーム、メガネケースなどが入っているから、重いのだ。川の流れはおそく、澱んでいるようだった。中国のメンバーが石投げをしている。50メートル先の向こう岸がターゲットなのだろう。「川に浸そうかな」。誰かが乾いてしまった冷却バンダナを首からはずしながら言った。「それはやめたほうがいいよ、川が汚いかもしれないから」と誰かの声がした。

太陽は雲の上だが、雲が薄くなってきたので、日が射してきている。ランチを終えて、JR武田尾駅までの残り数百メートルを歩く。生ビールが目に浮かぶ。喉がビールを求めているのが分かる。午後1時半過ぎにおよそ6キロの枕木ハイキングは完了した。今回のハイキングは、殿にして寡黙なハイキングであった。たまには沈思黙考型の歩きもいいものだ。
後は、温泉と生ビールを求めて、宝塚にまっしぐら。

50キロ看板
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