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アリア「歌に生き、恋に生き」を聴く

会場

会社の夏休みの初日、夫婦そろってお出かけ。場所は西宮ガーデンズのすぐ横にある通称「芸文センター(兵庫県立芸術文化センター)」の大ホール。佐渡裕が芸術監督する「TOSCA(トスカ)」を見に行った。8日間の公演の最終日7月28日のマチネー。前回、芸文センターに来たのは、去年オペレッタ「こうもり」を見に来て以来だ。
阪急・西宮駅を出て、傘要らずの歩道橋を通って芸文センターに入った。ここはホールが3つあって、中・小ホールとも何か公演をやっている。トスカが行われる大ホールに入ると、ホワイエにたくさんの人たちが飲み物を求めて、カウンターに並んでいた。早速、舞台から4列目の一番左端の席に着いた。会場内を見渡すと、開演20分前でまだまだ席が空いている。女房の話だと公演チケットは完売とのこと。このホールの収容人数は2001人だから、全部で1万6000人の人が佐渡裕のトスカを見ることになる。どこの地方自治体も豪華な演奏会用ホールなど「ハコモノ」を所有しているが、この芸文センターは集客と経営で成功しているハコモノのひとつと言われている。
さて、公演であるが、主要配役は一日ごとに交代しており、先発グループが外国から招聘したソリストで、後発は日本の有名な声楽ソリストたちだ。女房の経験ではトップクラスの外国人歌手でないと、歌が下手の可能性があるという(微妙だが、プロでも音程を外す。ア○○さんなんかはその典型)。それで日本人のトップ歌手のを聴いたほうがいいということで、トスカ役に並河寿美、カヴァラドッシ役に福井敬の公演を選んだ。ここで少しプッチーニのオペラ「トスカ」のストーリーを話しておこう。
トスカ

第一幕
ソプラノの歌姫であるトスカ(並河寿美)は非常に嫉妬深い。恋人の画家カヴァラドッシ(福井敬、テノール)が教会の中でマリア像を描いている。そこにトスカが現れて、描かれたマリアの顔を見て、「誰かに似てるわ、その目の色を私の目の色に変えてね」と、黒い瞳のトスカはカヴァラドッシに言う。トスカが行ってしまったあと、政治犯で捕まっていた親友アンジェロッティが突然姿を現す。アンジェロッティは脱獄して、ずっと教会の礼拝堂に隠れていたのだった。カヴァラドッシは、警察の捜索が始まる前に彼の別荘にアンジェロッティをかくまうことにする。こんなことは、恋人のトスカにも漏らさない。しかし、トスカはカヴァラドッシの態度が何かおかしいと気付く。マリア像にしてもそうだが、別の女がいるのではと疑う。
警視総監のスカルピア男爵は、政治犯アンジェロッティの逃亡先として交友関係を洗い出し、カヴァラドッシを疑う。だが、警視総監であっても、貴族で騎士でもあるカヴァラドッシには簡単に手は出せない。そこでスカルピアはトスカの嫉妬心を煽り、配下の刑事スポレッタ(西村悟 テノール、昨年の日コン優勝者)に命じてトスカを尾行させる。きっと彼女はカヴァラドッシとアンジェロッティの居場所を突き止めるに違いない。

第二幕
カヴァラドッシは犯人隠匿容疑で逮捕。政治犯のアンジェロッティの隠れ場所を尋問された。スカルピアは拷問に掛けてでも隠れ場所を吐かせるつもりだ。スカルピアはトスカを呼び出し、拷問されているカヴァラドッシの叫びを聞かせる。トスカの恋人カヴァラドッシの命と交換に、トスカをモノにしたい。こんな好機を狙っていたのだ。スカルピアはトスカに、政治犯の隠れ場所を知らないかと詰問する。知らないと言い張るが、カヴァラドッシのうめき声に堪えかね、トスカはとうとう白状してしまう。カヴァラドッシの拷問は終わり、銃殺で処刑されることになった。自分の自白で恋人とその友が処刑されることを、トスカは神に慈悲を願う。このときに歌うアリアが「歌に生き、恋に生き」である。(並河さんの演技と歌が大変感動的であった。ブラボーブラボーの連続が起こった。さすがトップクラスのソプラノ歌手だ)

私は歌に生き、愛に生き、他人を害することなく、困った人がいれば、そっと手を差し伸べてきました。常に誠の信仰をもって・・・・・・・・・なぜ何故に主よ、このような報いをお与えになるのですか?(http://www.worldfolksong.com/より)

悲嘆にくれるトスカは、スカルピアに自分の体を預ける代わりに、カヴァラドッシの命乞いをする。そして、二人して国外脱出を図るための通行許可証をスカルピアにねだる。トスカと晴れて食事を共にするスカルピアは通行許可証を書き終え、トスカに接吻をしようとする。そのときにトスカは食卓にあったナイフでスカルピアの胸を一突きする。死んでいくスカルピアの手から通行許可証をもぎ取り、恋人が収監されているサンタンジェロ城へ急ぐ。

第三幕
監獄では、最期のときを迎えるトスカの恋人カヴァラドッシが遺書を書いている。恋人へ募る想いを綴る。そこで超有名なアリア「星は光りぬ」を歌う(結構Hっポイ内容で、処刑されようとする人がこんなん歌うのか的なアリア。しかし、福井さんのテノールも声に艶と深みがあって感動した)。

輝く星々、香る大地、きしむ庭の戸・・・甘い口づけ、とめどない愛撫。僕は震えながらまぶしい女体を露わにしていく・・・・ 永遠に消え去った僕の愛の夢、時は過ぎ 絶望の中で僕は死んでいく。これほど命を惜しんだことはない。(http://www.worldfolksong.com/より)

サンタンジェロ城の屋上の処刑場。トスカとカヴァラドッシが最後の面会をする。スカルピアの指示で空砲による銃殺刑が行われる手筈だ。兵隊たちが銃を構え、カヴァラドッシを打つ。カヴァラドッシが倒れこみ、じっとして動かない。陰に隠れてその成り行きを心配そうに見るトスカ。兵隊たちが立ち去り、トスカがカヴァラドッシに声が掛ける。だが、カヴァラドッシは息をしていない!万事休す。
トスカは半狂乱になる。スカルピアの殺害を知って追いかけてきた兵士たちの目の前で、「スカルピア、神の前で!」と言いながら、トスカは城の手すりから身を投げた。

以上が嫉妬心に燃えた女トスカのストーリーだが、最後に身を投げたトスカ役の並河さんはこんな苦難にあう役柄に合わせて少しヤセ気味でもよかったのかもしれない。直情型で激昂しやすく嫉妬心の固まりのようなトスカ。過去、この役を演じ、「歌に生き、恋に生き」で凄みを感じさせたマリア・カラスが最高と言われている。YouTubeでビデオクリップがあるので、気になる人は見てほしい。
それにしても、超有名なアリア「歌に生き、恋に生き」と「星は光りぬ」がこんな場面で歌われることを、改めて理解した次第。オペラの面白みはこの辺にあるのかもしれない。

(夏休みで子供たちもいる。お母さんに連れられてオケピを見学。社会勉強だ)
オケピ2
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