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オススメの本

本ビリーミリガン

亡くなった作家ダニエル・キイスと言えば、「24人のビリー・ミリガン」である。多重人格障害(解離性同一性障害)を描いたノンフィクションに惚れ込んだ時期があり、ビリー・ミリガンがその一冊であった。もう一冊はハヤカワ文庫から出版されたフローラ・リータ・シュライバー著の「失われた私」であった。

「失われた私」に登場する多重人格のSybilは、吹雪の夜、見知らぬ町にいる自分自身を発見する。いつの間にか意識を失い、いつの間にか意識が戻る。その間に何かが起きている。記憶の断片をつなぎ合わせると、自分が多重人格ではないかと疑う。彼女は専門医のカウンセリングに助けを求めた。カウンセラーが質問する度に、彼女の目がグリグリと左右に動き、見知らぬ人格が次々と出現する。カウンセラーは千切れた記憶を持つ人格とコミュニケーションしながら、苦悩する彼らを統合していく。シグソーパズルのピースを繋いでいくようだ。最後に残った人格(性格的にかなりしっかり者)が彼女自身に「あなたはもう大丈夫ね。いろいろな人(人格)の記憶や感情を統合しても、もう耐えられるわね」と言いながら、彼女自身の人格に溶け込んでいく。ついに多重人格障害の病気を克服する。これは感動的場面であった。

この「失われた私」は1973 年にアメリカで出版されたが、当時、精神科医の世界から多重人格のストーリーはデタラメだと批判されたとか。それでもベストセラーになったというから、この作者の精神力は相当なものだったのだろう(2011年、このSybilのストリーが捏造であったことが検証されている)。

一方、ビリー・ミリガンは連続強姦容疑で逮捕。被害者の面通し、被害者の持ち物の所持、全てがビリーの犯行を示す。しかし、接見した国選弁護人は彼の奇妙な行動に疑問を抱き、精神鑑定を裁判所に要求。重罪犯や変質犯は精神病による心神喪失を申し立てて、無罪を勝ち取ろうとする。裁判所に選定された心理学者ドロシーがビリーを面談する。そこで、ドロシーは次々と違う人格に出会うことになる。この時、別の人格のビリーに多重人格であることを口外しないように約束させられる。ドロシーは、診断の事実を伝える代わりに、国選弁護人に対して「失われた私」を読むようにと報告する。
こうして、アメリカの裁判史上、さらにテレビ報道史上初めて、異常犯罪者の多重人格性が暴かれていった。平時の場合にイギリス上流階級の言葉で話す知的な"アーサー"、有事にはスラブ訛りのユーゴ出身の"レイゲン"がビリーの人格の出番をコントロールする。

「失われた私」に遅れること8年、重罪犯で多重人格障害のビリー・ミリガンの実話が作家ダニエル・キイスによって発刊され、全米を震撼させた。多重人格の世界に触れてみたい方には、オススメのノンフィクションである。
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