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富田林を歩く

富田林ルート
(緑のルートは、ウオーキング・ナビの軌跡)

昨年11月からハイキングのリーダーを務めていたが、6月の例会“富田林を歩く”がリーダーとしては最後である。ルートは南海高野線の金剛駅を出発して、嶽山に登り、汐の宮駅までを歩く。初夏の季節、できるだけ平坦なハイキングの方がいいと思って、標高280メートルの富田林・嶽山にした。地図では約 12キロの行程、途中、錦織公園、滝谷不動尊、オレンジ園を通る。

金剛駅に集まったのは14名。新メンバーは1名。残りは常連だ。気心知れた仲間なので、和気藹々とした雰囲気の中で歩き始める。 1ヶ月ぶりに会うメンバー同士、特に女同士はお話に夢中で、足が遅くなる。新納さんや私は早く早くとせき立てるが、なかなかハイキングのスピードは上がらなかった。歩くルートは”関西のハイキング”というWebサイトから拝借してきたものだが、錦織公園と滝谷不動尊との間の道路は交通量があり、道路際を歩くのが危険という。だから、その部分はできるだけ裏道を通ることにした。

このリーダーをしている間、ハイキング素人の私はiPhoneのアプリ ”FieldAccess”にいろいろな山道を導いてもらい、大いに頼りにしていた。このアプリはウオーキングのナビゲーション・ソフトで、事前に国土地理院の25000分の1のデジタル地図をDLし、ルートを虫ピンでプロットしておく。実際に歩くときは、その虫ピンをたどって歩けば、道に迷わずしっかりとハイキングメンバーをリードできる。まるでベテランのハイカーみたいに。私にとっては、この8カ月、FieldAccess様様であった。

嶽山01 嶽山02
(錦織公園内にある古民家、案山子)

ところがである。今回のハイキング、私の最後の企画だというのに、とんでもないことが起きてしまった。交通量の多い道路を避けて裏道に入り、車や人家から離れて山の中を気分良く歩いていた。もちろん、件のアプリの指示に従ってだが。ちょうど滝谷不動尊の裏手辺りになるころだなあとナビ画面を見ながら、そっちの方向に歩いて行った。ナビに頼れば、初めての山道でも問題はないはずである。でもその“はず”が外れたのだ。たどり着いた滝谷不動尊。その裏門は堅く閉ざされていた。門が閉まっていたのは私のせいではないが。私は朱色に塗られた門を前に青くなった。扉はビクともせず、我々の前に立ちはだかっていた。
私は門の左横の土塀を乗り越えようと、金網のフェンスをよじ登って土塀に両手でしがみつこうとした。誰かが私の後ろに付いて同じフェンスを登ってきた。新納さんは、門の右横の土塀の上から境内を窺い、お寺の中に着地できるかどうかを計算していた。
「この塀はかなり高いから、無理やなあ」と新納さんは声を張り上げた。
私は、土塀の上の瓦に手を掛けて、境内をのぞき見た。塀の向こう側の際に大理石でできた1メートルほどの柱があった。この柱の上に足を下ろせば、なんとか境内に下りて、門を内側から開けられるだろうと思った。
急に、私の後ろでドスンという大きな音がした。振り返ると、金網のフェンスに登っていた若手メンバーがコンクリートの道に落ちていたのであった。門の前にいた他のメンバーは、コンクリートの上に横たわるメンバーに見て唖然とし、皆で寄り集って助け起こした。フェンスから落ちた当人は、小指を擦りむいて強打したようであったが、大きな負傷はなかった。リーダーとしては冷や汗ものである。参加メンバー全員の安全を預かるのがリーダーであるから、私にはこのルート選択に責任があった。
そんな騒ぎの中、内田さんがいつの間にか門の向こう側の境内にいる。どうも新ルートを発見したようである。内田さんが門に近づいてきて、門や横の木戸を動かした。
「鍵がかかってて、開かないわ」
私は内田さんの報告を虚しく聞いた。
我々 は”内田ルート”を採用して、今の問題を解決するしか手がなかった。早速、20メートルほど道を戻り、雑木林の中に入り、お寺の土塀に沿って門の反対側に行く。ほんの50メートルほどの距離であったが、老若男女、道なき道を進む。男9人、女5人、 かつてない”冒険”であった。約1名、軽微?な負傷者が出たものの、なんとか25分ほど掛けて、この壁を乗り越えた。
「こんな冒険、楽しいわ〜」と、萩原さんが言った。リーダーのいたらなさをメンバーが救ってくれた格好である。
皆に感謝し、記念すべき土塀と集合写真を撮った。

集合写真1

こんな大騒ぎをしてお寺の裏山から参拝したわけだが、お寺の人は誰も気づかなかったようで、無用心この上ない。こんな多人数が事もあろうに、裏の土塀を乗り越えて参入してきたのである。ともかく我々は、目の前にある多宝塔に感謝のお参りをして、本堂のある地上に降りていった。裏口から参入したことを咎められたらどうしようかと思っていたが、単に危惧に終わった。
案外、ここまでくるのに手こずってしまい、もうお昼前であった。滝谷不動尊・本堂の前で小休止を取って、小腹をお菓子と飲み物で落ち着かせた。落下した若手メンバーの状態を見たが、小指以外は問題はなさそうだった。でも、どこかに打ち身があるかもしれない。油断禁物。当の本人はけろりとして、小休止の間も高級一眼レフのデジカメで写真を取り捲っていた。

さて、出発。滝谷不動尊から嶽山の頂上まで約1時間ほどだ。距離は3.5キロ、高低差は 180メートルほど。嶽山の天辺にある簡保の宿”富田林”が我々のランチ場所である。関西ハイキングのサイトでは、嶽山へのアクセスは初芝富田林高校の横を通って、山の南側から登るルートを紹介していたが、国土地理院の地図で見ると、山の北側の果樹林や針葉樹林を縫うように作られたルートがあった。たぶん、その道は柿や蜜柑、金柑を栽培する農家の人たちのための作業路なのだろう。ところどころで、荷物を上げ下げるモノレールがあり、荷台を連結した機動車は青いビニールでしっかり覆われていた。果実を収穫する季節には、これらのモノレールはフル稼働するに違いない。
山の北側の登山道は、あまりハイカーに利用されていないのか、生い茂った雑草で消えてしまいそうな状況だった。そんなときはハイキング・ナビを見ながら、確かな方向をチェックし、雑草をものともせずに突き進んでいく。中腹のところで、農家の作業路とは違うルートを見つけた。そちらのほうは嶽山の頂上へ一直線に行ける尾根ルールだ。しかし、先のお寺の土塀問題を考えみるに、安全サイド、つまり、 作業路を選択したほうが憂いもなく無事に山頂に着くに決まっている。しばし、分岐点で新納さんたちと検討をして、時間はかかり遠回りにはなるが作業路を使うことにした。

そんなこんなで午後1時前に、我々はやっと簡保の宿に着いた。早速、この宿のレストランになだれ込んだのは言わずもがなである。(続く)

嶽山03 嶽山04
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