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何かが起きてる!?

風景

モトカノが目の前に座っている。テーブルには水の入ったグラスがいくつか置かれていた。私たちの横に、ハイキングをしてきたメンバーたちも座っている。我々は、ハイキングの帰りにホテルのレストランに立ち寄って食事をしようとしていた。レストランは洋風。注文した食べ物を待っている間、モトカノがテーブルの下でごそごそ足を動かしている。私のふくらはぎをつま先で突いた挙句、擦ろうとしているのだ。何かの間違いではと思った。
いつの間にか、稲荷ずしやサンドイッチがテーブルの上に置かれていた。それを食べ終わるかどうかも判明しないまま、誰かがマージャンをしようと、マージャンパイをジャラジャラと緑のテーブルに出して混ぜ始めた。私はその雀卓(じゃんたく)に入ろうとしたら、誰かが横入りして、5人が卓を囲むことになってしまったが、結局、私はパイがグルグル回るのをただ見ていただけだった。

そのうちに時間がたって、レストランの勘定をしようということになり、ハイキングのメンバーが席を立ち始めた。床に落とした誰かのメガネを、誰かが踏みつけた。ピンクのレンズがパリンと割れたのを、私は見た。私は少し厚手のセーターにジャンパーを着込んで身繕いをした。ハイキングなのに、なぜか荷物はベージュ色の大きな手提げカバンだった。その中に余分な服を突っ込み、私は席を立った。同時に席を立とうとするモトカノに「後で、飲みに行きましょうか」と、私は小声で誘った。
レストランから外に出ると、改めてそこが大通りに面した大きな洋風のホテルだと気づいた。みんなと話しながら、駅の方に歩き出した。ものの5分ほど歩いたところで、ジャンパーのポケットに手を突っ込むと、ケータイがあった。確か私は2つ持っている。ブラックベリーとiPhone。だが、ポケットから取り出したケータイは、私のではなかった。どうしたことか、ブラックベリーのようなキーボードが付いてはいるが、幅広のアグリーな形をしていた。別のポケットからもうひとつのケータイを取り出してみると、これも前時代のiPhoneだった。こんな古ぼけたケータイを持つわけがない。急に胸ポケットでブルブルと何かが振動している。それは手垢で汚れたペンシュル型のケータイだった。私は別の人のジャンパーを間違えて着てきたのかもしれない。手持ちのカバンの中を開けると、また、別のカバンが入っていた。そのカバンを開けると、また、その中にさらに別のカバンが入っていた。きっとこれは、何か訳があると感じた。

歪んだ時計

「さっきのレストランに戻ってくる。後で待ち合わせ場所を電話する」とモトカノに言い残して引き返した。半円形に大きくうねった大通りに沿って、もと来た歩道を早足で歩いた。向こうに見えるブロックを曲がったところにホテルがある。そのはずであった。私は、近道をしようとして大通りを渡ろうとした。ロンドン風の黒いタクシーキャブが私のほうに向かってくる。私は安全地帯によけて、それをやり過ごし、先を急いだ。大きな交差点の中央付近で一方通行の車道が地下にもぐっていく。その手前で今しがたやり過ごした黒のキャブがUターンをして反対方向に走り去った。やっと半円の反対側の歩道に着き、後ろを振り返ると、私を追って駆けてくるモトカノの姿が見えた。私はモトカノに手を大きく振った。私のいる場所はここだ。でも、モトカノはいつまでたっても来なかった。代わりに背の高い大男が大股で私の横を通り過ぎたのであった。
影
私は気を取り直し、角を曲がってホテルを探した。あれれ、ホテルがない。もう少し向こうのほうかもしれないと思い直し、さらに大通りに沿って歩いた。こんなに歩いたはずはないのにかなり歩いた。そして、やっとホテルを見つけた。ホテルに入ると、中は薄暗かった。私はレストランのほうに足を向けた。分厚いカーテンで仕切られた入り口にはボーイが立っている。ついさっきまでそんな奴はいなかった。私はそいつに「レストランに忘れ物をした」と言った。ボーイは何も言わずに、あごをしゃくって私に通れと言った。レストランは、ハイキングメンバーたちと過ごした雰囲気とまったく違っていた。どうしたことか、食べ物を注文するカウンターすらないではないか。すべてナイトクラブのような設えだ。私は(このレストランではない、早くこの場を立ち去らねば、ケータイを早く見つけなければ)、と心の中で自分に言い聞かせた。

外に出て、あのホテルは何という名前だったのか、頭の芯で考えた。思い出した。そうだ、メリディアンなのだ。メリディアンに行かなければ・・・・・。タクシーを捕まえて、メリディアンに行けばいい。でも、タクシーは来ない。近道をして歩いて行こう。道路に沿って歩いていけば、タクシーは捕まるさと思いなおし、歩き出した。
近道は閑静な住宅街に入った。大きな屋敷が並んでいる。時折り、黒塗りのリムジンカーやロールスロイスが通り過ぎた。私は、メリディアンに行けるのかどうか不安になった。メリディアンの方向を見つけ出そうと、どこか高台に上がってみるべきだと思った。しばらく歩くと、こんもりと盛り上がった場所があるのを見つけた。そこに登って見渡せば、行くべき場所は分かるだろう。簡単だ。

立派な門をくぐり、高台に登った。そして、そこから遠くに緑の丘と城壁が見え、そこからなだらかに広かった平野が青々とした姿を見せていた。まるで英国の絵画のようだった。しかし、奇妙なことに、高台の真下でクリケットに興じている人たちがいた。本当はメリディアンを見つけたいのに、そんなホテルはどこにも見当たらなかった。私は落胆して高台を下りようとした。そのとき、足下を見ると、白い電線のようなものが何本も地上数センチのところに張り巡らされているのに気がついた。電線はすでに私の足に絡みついていた。うまく歩けない、どうしたものか。さっきくぐってきた門のところまでやっとたどり着いた。宅配男がすれ違いざまに私の姿を見て、にやっと笑って言った。「もうすぐ警備の人が来て、捕まりますよ」
私は、たまらず地面に転がって、動けなくなった。私のケータイ、メリディアン、モトカノはどうなるのだろうと思いながら、もうダメだと叫んだ。

ハっとして目を開けると、カーテンの隙間から薄っすらと外の光が出しこんできていた。風邪の熱で何度か汗をかいたのだろう。肌着は少し冷たかった。さっきまで見ていた夢はなんともリアルなものだった。

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